
さつまいもって、焼き芋、大学芋、天ぷら、栗きんとん、スイートポテトなど意外にアレンジも効くし、栄養もたっぷりの野菜です。
私は大好きなのですが、小学生の息子はちょっと苦手…モソモソすると>.<
“それはホクホクよ!” と思うのですが、争っても仕方ないので、何か息子でも食べられるメニューを!と考えた末にたどり着きました。
「さつまいものレモン煮」―― 優しい甘さと、爽やかなあと味でさっぱりいただけますよ!さつま芋の栄養や効能など「マメ知識」もあわせてどうぞ。
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「さつまいものレモン煮」レシピ
■所要時間(調理時間のみ) 15分
材料(4人分)
さつまいも 1本
レモン 1個
砂糖 大さじ4
塩 少々
水 250~300ml
作り方
① レモンを横半分に切り、一方は皮を全てむき、4等分の輪切りにして種を取る。残り半分もできるだけ種を取る。
② さつまいもをしっかり洗い、皮はむかずに1センチの輪切りにする。
③ ②をボウルの水に浸して、あく抜きをする。(15分~)
④ ③を水から引き上げ、厚手の鍋に並べる。塩と砂糖を振りかけ、蓋をしてしばらく置く。(15分~)
⑤ 蓋を開けてみて、さつまいもから出た水分で、砂糖が溶け始めていたら、水を加える。
⑥ ⑤を強火にかけ、沸騰し始めたら、弱火にして、①で輪切りにした方のレモンを上に並べる。落し蓋をして、更にずらして鍋の蓋をする。
⑦ 7分ほど煮たら、さつまいもの煮え具合をみる。竹串でスッと刺さればオッケー。もし、まだ固いようなら、2~3分追加で火にかける。
⑧ さつまいもが煮えたら、火を止め、残りのレモンをギュッと絞る。そのまま鍋止め。
⑨ あら熱が取れて落ち着いたら、器に盛る。
おいしく作るためのポイント
【レモン】
国産の場合は、皮を使うわけではないので、さっと洗うだけでオッケーです👌
海外産は、やはり気になりますよね。粗塩で皮をこすって、水で洗い流してから、使用して下さいね。
【サツマイモのあく抜き】
本格的な正月料理の栗きんとんを作る本など見ると、半日(一晩)かけて行うなんて書かれてることもあります😲
なかなか普段の煮物で、そこまで時間はかけられないですよね。
その日の調理の最初に、さつまいもを輪切りにして、水に浸けておく程度の時間でも 大丈夫です。
何なら、洗い流す程度でもだけでもいい!でも、この手間を全省略はしないで下さいね。
煮てるときに、煮汁がにごってしまったり、出来上がりがよくありません😌
ちなみに、鍋はなるべくなら酸に強く、厚手のル・クルーゼのようなものがお勧めです。
じっくり火が通るので、美味しさが違いますよ。
アレンジは?
薄切りした「りんご」と一緒に煮ても美味しいです😋
レモンで色止めをしているので、りんご自体もきれいな色のままです。
また「プルーン」を加えても。便秘に効くと言われているプルーン。
子供にはその甘酸っぱさや、食感が苦手なことがありますよね。でも一緒に煮てしまえば、とても柔らかくなり、味も優しくなりますよ😊
もしお子さんの便秘にお悩みでしたら、是非お試し下さい!ただし、色はちょっと悪いですけど(>.<)
このレシピは、さつまいもが柔らかいのにモソモソ感がないので、とても食べやすいです✌
わが家の息子は、普通の煮物では、まったく箸が進みませんでしたが、レモン煮は大好き。
栄養たっぷりの「皮」も気にならずに食べられるという、利点もありますよね。
もしも、サツマイモの “ねっとり感” がお好きなら、このレシピの水分量を減らして、更に煮詰めれば、砂糖の作用でとろんとして、ねっとり食感になります。
砂糖の代わりに、水飴を使っても。お好みなら、お試し下さいね😊
「さつまいも」のマメ知識
そもそもさつま芋が嫌いなら、無理に食べなくてもと思われるかもしれません。
でも、さつまいもには大切な栄養素がたっぷり詰まっているのです。栄養・効能、取扱い方法などご紹介しますね。
さつまいもの栄養・効能は?
なんといっても、食物繊維ですね。カルロースといって、じゃがいもの2倍。ご存じの通り 便秘解消に役立ちます!
胃や腸の消化酵素の分泌を助け、腸をきれいにし、大腸がんの予防 に役立ちます。
次に意外ですが、ビタミンCがりんごの7倍も含まれており、抗酸化作用 があり、シミ・そばかすを防ぎ、肌がなめらかでハリを持たせてくれます。
更に利点としては、さつまいもはでんぷんに保護され、加熱してもこのビタミンCが壊れないのです。
また、老化予防をしてくれ、活性酵素を除去してくれるβーカロテン、ナトリウム(塩)を排出し、
高血圧の予防、むくみ防止効果 のあるカリウム、骨や歯を丈夫に してくれるカルシウム等も含まれています。
さつまいも独特のものといえば、切った時に出る白い液体「ヤラピン」。胃の粘膜を保護し、腸の動きを促進 してくれます。
栄養を損なわない調理法は?
皮ごと食べる ことをお勧めします!
皮の部分には、ヤラピンやビタミンC、カルシウムが特に多く含まれているからです。
また、皮ごと食べることにより、でんぷんを分解し、消化が良くなります。
煮物、天ぷら等の揚げ物、炒め物、お味噌汁などいろいろな料理に使えますが、皮をむかずに調理して下さいね。
新鮮で美味しい物の選び方は?
まずは見た目。皮の色が均一で鮮やかな紅色をしており、ツヤがあり、表面に凹凸や傷、黒く変色しているはん点がないもの。
ふっくらとして太いものなら、なお良いです。
更に、糖度の高い証拠である「あめ色の蜜」が切り口から染み出ていて、べとついていたり、黒い蜜あとのあるもの。
(この黒い蜜あとは、料理の際は削ぎ取って下さいね。そうしないと、口に入れたときにジャリジャリジャリします。)
最後に、ひげ根が少なく、ひげ根のあとが均等なもの。持ったときに、ずっしりと重いものも美味しい証拠ですよ!
さつまいもが傷んでしまった時の状態は?
こんな状態が見られたら、傷んでいる証拠なので、あきらめて下さい。
酸っぱい臭いがする。
触るとベタベタする。
皮にシワやヨレが出ていて、色がくすんでいる。
手に取ると、柔らかくてフカフカしてたり、グニョグニョしてたりする。
一部または全体にカビが生えている。
(一部でも、見えないカビが生えていたり、内部にまで浸透している可能性があります。)
加熱しても、カビなどの毒素は死滅しないので、食べないようにして下さいね。
また、切ったときに、黒い「はん点」が見られることがあるかもしれません。
これは腐ってはいませんが、低温障害を起こしています。味が落ちていますので、食べないことをお勧めします。
さつまいもの保存方法は?
さつまいもは、適温が10~15℃で、多湿を嫌います。
そもそも、温暖で水はけの良い土地で栽培されている野菜なので。
まずは呼吸ができるようにビニールから出し、くしゃくしゃにした新聞紙でくるみ冷暗所で保存して下さい。
土が付いているなら、そのまま洗わずに。
この 適温の環境なら、数ヶ月は持ちますよ!
逆に真冬は、冷暗所だと寒すぎて低温障害を起こしてしまうので、冷蔵庫の野菜室の方がましかもしれませんね。
生のまま冷凍はできませんが、加熱していれば、冷凍は可能 です。
蒸かして、つぶした状態で冷凍保存しておけば、すぐにスイートポテトが作れて便利ですよ😉
~さつまいもは、思った以上に栄養素が豊富なのですね。長持ちもするし、便利な食材です。
どうしても、あのモソモソ食感が嫌われることがあるようですが、調理法でそれは克服できます!
その一つに「さつまいものレモン煮」を加えてもらえれば嬉しいです^^